緑のブログ

カシノナガキクイムシ対策防除(樹皮散布)

町田市 相原町 清水寺 観音堂の装飾

 

ここは、

東京都町田市相原町にある由緒あるお寺・清水寺。

 

このお寺の境内に生育しているアカガシ群落には、町田市が天然記念物の指定

をしているアカガシ亜種の樹木がいくつか生育しており近年カシノナガキクイム被害を

受けたことから市より防除対策の相談を受け、今年の春から防除ネットの設置や殺菌効果

のある薬剤樹幹注入などを行ってきました。

 

一見、普通のアカガシのようにみえますが、

 

葉の出方、

 

 

葉先の鋸歯に違いがある、上記のようなアカガシ亜種樹木に対する

カシノナガキクイム防除対策となります。

 

 

今回は、夏の間カシノナガキクイム成虫が飛翔してきて再度加害するタイミングに

合わせて、殺虫剤散布を行うことにしました。

 

環孔材の道管配列

 

 

 

 

放射孔材の道管配列

 

アカガシは、シラカシなどと同じく道管配列が放射状のため、

環孔材のコナラ・クヌギよりも水切れを発症しにくく、

カシノナガキクイム防除対策の効果がでやすい。

 

そのため、殺虫剤散布が特に効果的であると実感しつつ

 

殺虫剤散布用薬剤と

 

 

展着剤を混合していく。

 

 

 

前回、防除対策で実施した防除ネットを設置したアカガシに

新たな加害がないか確認しながら、殺虫剤散布をおこなっていく。

 

 

 

 

 

ロケーションにもよりますが、最近では5m以上の高さにも加害が確認できるため、

忌避効果を期待して出来るだけ高い位置まで散布を行いました。

 

 

前回、防除対策を実施した樹木以外の樹木で、加害が増加したことから、

別の樹木での対策も同時に実施していく必要があると実感しました。

 

 

 

穿孔した孔から出てくるカシノナガキクイムを観察していると、

 

殺菌剤樹幹注入の実施よりも

殺虫剤散布を数回行う事が、

カシノナガキクイム防除効果を期待できると実感しました。

 

ただし、今年は、例年よりも気温が高い時期が長く湿度も高い状態が続くため、

今年のカシノナガキクイムの加害状況がどれくらい変化していくのか、状況を見定めるため

今年の秋と来年の早春に経過を観察する必要があると感じながら今年の作業を終えました。

 

また、季節が変わる頃に、経過観察に伺いますので、

よろしくお願い致します。

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