緑のブログ
ヤマモモの剪定
ヤマモモは、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑高木。
果実は、果実酒やジャムなどに利用すると美味・樹皮は乾燥して
楊梅皮と呼び薬用にできるようです。
ヤマモモの根には、根粒菌と呼ばれる土壌中の放線菌の
一種と共生関係があることがわかっています。
根粒菌に根が感染すれば、
葉っぱの葉緑素で光合成産物を生産し
生産した炭水化物を根の根粒菌に送り届けることで
根粒菌から大気中の窒素を植物が利用できる状態で提供してもらって
お互いに共利共生関係を結んでいるようです。
緑地では、いきいきとした生命力あふれるヤマモモを見る機会が多いように感じます。
常緑樹で剪定を行う場合は、
できるかぎり樹冠を崩さないで(作業前)
樹木自身が不要であると判断(自立できないと判断した枝元には離層が発達して自ら枯れる)
した日照不足による枯れ枝・衰弱枝をあらかじめ除去し(作業中)、
樹体から35パーセント以上の葉緑素を奪わないことが大切である。
(作業後)
根粒菌との共利共生により痩地や荒廃地に強いといわれるヤマモモでも、
ひとの都合による葉っぱ強奪には、さすがに傷口を塞ぐことが出来ず、腐朽・細菌性こぶ病・寄生虫
など、病害の進行を上回る新陳代謝が出来なくなってしまうのである。
ヤマモモの最大の魅力は、どんな生き物も受け入れてくれるような抱擁の樹姿。
このまるまるモリモリした・このシルエットにあるといえます。
この、モリモリとしたいきいき樹形に
眺める度に元気をわけてもらって、いつもありがとうと思います。
( こども時代に樹上で本を読んだりお菓子を食べたり沢山遊んでもらった思い出のヤマモモ )
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