緑のブログ
第18回サクラ保全管理講座
(北の丸公園-落葉期の景色)
先日、公益財団法人 日本さくらの会主催の第18回サクラ保全管理講座に
参加してきました。
・「さくらの植物学」 近田 文弘 氏
・「開成山公園内のソメイヨシノの樹齢の検証」 三瓶 保之 氏
・「桜川のさくらと桜川市の取り組み」 渡邉 雄司 氏
上記三部構成となっていて、とても興味深い内容でした。
第一部の近田先生の講義では、品種改良されたさくら「フゲンゾウ」(普賢象)の
めしべは二本の葉に変化するお話から始まり、青森県弘前公園のソメイヨシノの
管理方法は、青森県りんご農家の果樹剪定方法からヒントを得て、現在の管理に
応用しているお話、そしてソメイヨシノの不定根発生からの桜には
「不定根によって自己の身体を食べる」性質がある、というお話に発展し
特に興味い見解を示しておられました。
第二部の三瓶先生は、開成山公園の歴史から始まって、
どのように樹木の樹齢を検証していくのか、14C放射性炭素年代測定など具体例を
示しつつ解説していただきました。
第三部 「桜川のさくらと桜川市の取り組み」 渡邉先生のお話は、
桜川のさくらの歴史と地域の宝としてのヤマザクラを
現在の文化財の束縛と樹勢の回復の改善課題、発展して地域おこしの未来展望
の興味深いお話をしていただきました。
いずれの講義でも、さくらは、ソメイヨシノだけではなく
さくらの歩いてきた道、ヤマザクラの魅力など
さくらの魅力を発見することができるお話を聞くことが出来ました。
どうもありがとうございました。
近田先生は、生物ミステリー「桜の樹木学」という面白い著書も出されています。
さくらのきた道がわかりやすく載っていました。
以下 こちらは、石井誠治先生の著書ですが
上記の著書とあわせて読みますと日本人とさくらの付き合い方がより詳しく
学ぶことができると思うのでおすすめです。
「木を知る・木に学ぶ」なぜ日本のサクラは美しいのか?
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