お知らせ

離層の形成

 

人間が考える剪定と植物が行う離層形成は、タイミングも目的も

全くちがいます!

 

 

植物は、枝葉の養分供給が滞ったり根の伸長が制約されたり

養水分の通道がわるくなると本体の維持継続のため

上の写真のように幹の先の枝を枯れさせます。

 

枯れた枝葉は水分を失い、幹側もその結合部を乾燥させ離層を形成します。

 

 

人の傷口と同様にかさぶたのように乾燥してしまえば、降雨や空気中の雑菌による

感染病に侵される心配はなくなります。

 

 

このように離層が形成された幹と枝の結合部分には、菌類の侵入する余地は少なくなります。

 

逆に、水分に満ちた栄養のある元気な枝を刃物で切った場合、降雨に混じる雑菌・空気中に

舞う胞子などが付着して水分と養分を摂取できる環境で発芽すれば、

たちまち傷口から腐朽菌の侵入を許すこととなります。

 

 

 

 

 

そうされないように、

樹木はコルク層で雨水を弾き空気を透すように出来ているのです。

 

 

街路樹の開口空洞や子実体の発生の原因は、

99%で人の行うサイズ維持管理の年間剪定が決め手と考えて良いと思います。

いち樹木医としては、

いつも

街路樹ではない緑化推進の道を模索しております。

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